'08 大統領選 RACE 選挙と人種が映すアメリカ

朝日新聞記者を経てUCLAとUCバークレー大学院でアメリカ黒人研究を専攻、修士号。ロサンゼルスを拠点にオバマとヒラリーの対決を取材中。2008年アメリカ大統領選(レース)を人種(レイス)で読み解く。

ミネソタの「歴史的」な夜

予備選最終日の6月3日、ミネソタ州セントポール。

約2万人の熱狂的な支持者の前に姿を現したオバマとミシェル夫人は、壇上に上がり、感慨深げに会場内を見回すとしばし見つめ合い、互いのこぶしを軽く突き合わせた。

ダップ(DAP=dignity and pride、尊厳と誇り)と呼ばれるこのジェスチャーは、相手を認知し、成し遂げたことを讃えて黒人同士が交わす握手の一種だ。

それは、アメリカ史上初めて黒人が二大政党の大統領候補になり、黒人のファーストレディーが誕生するかも知れないことを、見守る人々の胸に焼き付けた瞬間だった。
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